はじめに   6歳の長男が扇風機を見ながら私に問いかけました。「お父さん、宇宙では扇風機は使えないの?」
驚いて何故そう思ったか聞くと
「前に、扇風機は空気を送るから風が来るんでしょ?宇宙には空気が無いって言ってたから使えないのかなぁと思って。」

 この会話が、私の対応が間違っていなかったと確信した瞬間でした。
進化の過程
 さて、冒頭のような会話ですが、6歳の子供からは、もちろんいきなりは出てきません。その頃の彼は、その位の歳の子供にありがちな素朴な疑問をよくぶつけてきていました。「風って何?」「空気って何?」「宇宙はどんな所なの?」この3つの疑問に対し、私は彼が納得するように、なるべくわかりやすく正確に答えてあげました。
 正確には答えましたが、”全て”は答えていません。”全て”とはどこまで?物理学、量子力学、相対性理論、超ひも理論まで?それは無理です。子供が納得できるまで正確に答えれば良いと思います。脱線しましたが、彼はこの3つの疑問に対しては、なんとか自分なりに理解しました。 それを理解していた彼が、風を感じながら扇風機を見つめて、自分の中で思ったはずです。

Q「扇風機からは何故風が来るのだろう?」
A「羽根が回って、空気が送られてくるから風を感じるんだ。」

「そういえば、宇宙には空気が無いって言っていたよな」
Q「空気が無かったら風は来ないのかなぁ?」
A「たぶんそうだろう。じゃあ宇宙で扇風機は使えないはずだ。聞いてみよう」

となったはずです。正直6歳位の子供がこんな事を考えられるとは私も思っていなく、ちょっとびっくりしました。と同時に、正確に答えることの大事さを知りました。


 

Copyright(C) 天才児.NET 無断転載を禁じます。

最終更新日 : 2004/11/08